品質の確かな精油を選ぶ理由
アロマテラピーを楽しむのに不可欠な精油。
たくさんの精油メーカーがあり過ぎて、いったい何を基準に選んだらよいか分からない。
同じ名前の精油でもメーカーによってお値段が大きく違うから余計、分からない。
そんなお声をよく伺います。
精油の一般的な使い方は香りを嗅ぐ、皮膚塗布するの2つです。
精油は分子が小さく、親油性であるため皮膚塗布はもちろんのこと、香りを嗅ぐ場合でも鼻の粘膜から吸収されて、血流にのります。
だからこそ、品質の確かなものを選ぶ必要があります。
品質の確かなものとは、100%自然で合成成分や添加物不純物、農薬や防腐剤などなどが、一切、入っていないこと。
では具体的にどんなことをチェックして精油を選んだらよいのでしょうか。
質の良い精油を選ぶ基準
①学名
植物から抽出されたものであれば、国際植物命名規約に基づいた、世界共通のラテン語の植物学名が書いてあります。
学名は植物の属名と種小名で書かれています。
例えば、イランイランはCananga odorata
(Cananga=属名、odorata=種小名)という学名です。
学名が書いてあれば、合成ではなく、植物から採った精油だという目安になります。
②精油の抽出部位
植物のどの部分から抽出されたものなのか。
同じ学名でも、抽出部位が違うと、香りや作用が違うことがあります。
③抽出方法
精油の抽出方法は
・水蒸気蒸留法
・圧搾法
・アブソリュート(溶剤抽出法)
・超臨界流体抽出法
などがあります。
同じ精油でも抽出法によって、香りも作用もまた、場合によっては安全度も違ってきます。
例えば、アブソリュートは溶剤が微量、残っている可能性が
あるので、皮膚塗布で使用する場合は、水蒸気蒸留法で
抽出している方がより安心です。
④産地
同じ学名の精油でも産地が異なると、日照条件や土壌の状態が違うので香りや成分も違ってきます。
➄無農薬
皮膚塗布の使用は特に精油成分が血流にのるので、無農薬が安全です。
➅蒸留年月
蒸留されてから、手元に届くまで、時間が経っていると、酸化度が進んでいる可能性があります。
できるだけ、新鮮なものを手に入れることをお勧めいたします。
⑦品質保証期限
品質保証期限は未開封の場合の期限です。
開封した場合は、基本的にはオレンジやレモンなどのミカン科の果皮から抽出したものは半年、それ以外は1年以内を目安に使い切るのがお勧めです。
この保証期限が購入する時点で、すでに上記の目安期間を切ってしまっている場合はもっと、期限に余裕があるものを手に入れることをお勧めします。
ここまでは品質の確かなものを手に入れる最低でもチェックしておきたい項目です。
以下はより安全な精油を選ぶためのチェック項目です。
特に皮膚塗布がメインで使用される場合は、以下の項目も確認することをお勧めいたします。
⑧成分分析表
同じメーカーの同じ精油でも収穫時期が変わると、全く同じ成分ではありません。
どの種類の成分が何%入っているかを明確にできると安全に目的に合わせて、精油を使用することができます。
成分の分析をもとに成分ごとに分類している精油のことをケモタイプ精油といいます。
ケモタイプ精油に関してはこちらの記事も合わせてご覧頂くとより理解が深まります。
※成分の読解はある程度の知識が必要になります。
⑨ロット番号
抽出ごとに検査され分析表と瓶に印された番号です。
瓶と成分分析表の番号が一致していると、添付されている成分表は瓶の中に入っている精油の成分が書かれているという証明になります。
⑩酸価、ケン化価、屈折率、比重、旋光度
酸価は精油の酸化度を検査した数値です。輸入する前の検査か、輸入後消費者の手に渡る時期に近い時期に検査したのかでも、実際、使用する際の
状態とは違ってきます。
ケン化価、屈折率、比重、旋光度はいずれも各精油に固有の数値範囲があり、その範囲内であれば不純物や合成品の混入がなく純粋な精油であるということが分かる検査になります。
安全な精油メーカー
精油メーカーはたくさんあり、それぞれ、こだわりや個性があります。
まずは、基準をどれくらい満たしているのかの確認とメーカーの理念をしっかりと確認すること。
不明な点は直接、問い合わせてみて、誠実でしっかりと知識をもって対応してくださる信頼できるメーカーがお勧めです。
いくつかの品質の確かな精油メーカーがあり、迷ってしまったら同じ学名の数種類の精油の香りを嗅ぎ比べてみて、自分にしっくるメーカーを探してみるのもよいでしょう。
香りはメーカーによって、結構、違います。
お勧め精油メーカー
26年アロマテラピーを実践してきて、複数の精油メーカーを使用しましたが、私が一番、安心して使用できるメーカーは健草医学舎経由のプラナロム精油です。
その理由は風ら花が認定校になっている指定の精油メーカーということだけでなく、香りの良さと健康維持するために確実な変化を実感できた経験から。
そして、主観ではなく客観的な理由は
①上記の①~⑩の全ての条件を満たしている。
②プラナロム精油の日本の正規輸入代理店である健草医学舎が精油を仕入れる前に精油サンプルを取り寄せ、成分の分析、農薬の有無など安全基準を満たしているかを確認している。
そして、基準を満たした場合のみ輸入しています。
③輸入後、第三者の機関である、厚生労働大臣登録検査機関による分析を行っている。
④万全の状態で精油を保管。輸入後も50本に1本は抜き打ちで検査を行っている。
ここまで徹底した、まじめ過ぎるくらいの管理をしているメーカーは私の知る限りでは、今のところ他にはありません。
これは、決して、高品質の精油メーカーが他にはないという意味でも他のメーカーを否定しているわけでもありません。
分析にかかる費用はかなり高額になるため、そこまでの検査はできないけれど、誠実に高品質の商品を提供されている精油メーカーはあると思います。
ただ、実際はメーカーや販売員が「安全です」と言っていても検査をしてみると農薬が検出されたという例もあるので確実に信頼できるものは、どうしても、目で見える形のデータになってしまうのが現状です。
そういった点で、健草医学舎経由のプラナロム精油はプラナロム社、健草医学舎、そして、第3者の厚生労働大臣登録機関の3段階のチェックで厳重な検査、そして、公平で客観的な視点のデーターが消費者の目で見える形での証明がされているので安心して選べるのです。
それ以外のメーカーを選ぶ場合は、あなたの目でみて、耳で聞いてそして、感覚的に本当に信頼できると思われるメーカー。
その説得材料になるものは植物の生産から抽出、そしてボトリングまで一連の現場を自分の目で見て、仕入れている業者さんなら安心できる可能性はかなり高くなりますね。
個人輸入と日本発売精油との違い
プラナロム社の精油は品質の安全に対しては、かなり、しっかりとした理念を持って、成分分析を行っています。
しかし、海外のプラナロム精油には1瓶、1瓶には成分分析表は添付されていません。
そのため、海外でプラナロム精油を購入したり、個人輸入した場合はロットごとの成分分析表はついていません。
一方、日本で購入できるプラナロム精油は正規代理店の健草医学舎を経由しているので、輸入後、国内で検査した検査結果が各ビンごとに添付されています。
なぜ、品質のよい精油をまた、輸入後、検査しているのか?
プラナロムの精油の原料農場では無農薬栽培ですが、風や昆虫が他の農薬の農地から農薬を運んでくる可能性や輸入途中のトラブルラベリングミスなどの人為的な影響がゼロとはいいきれないのでそれを防ぐため、何重にも確認をしているのです。
その分、海外で購入したり、個人輸入するよりお値段は高くなってしまうのは、難点ではありますが、安心・安全にお支払いするという気持ちで選んでいます。
まとめ
基本的には日本では精油は雑貨(食品添加物、化粧品扱いのものもある。)の扱いです。
そんな中から、香りを嗅いだり、皮膚に塗布したりするアロマテラピーのための精油を選ぶためには品質の確かなものを選ぶ必要があります。
その必要確認事項は学名、抽出部位、抽出方法、産地、無農薬(有機マーク)蒸留年月、品質保証期限。
そして、成分分析表、ロット番号、酸価、ケン化価、屈折率、比重、旋光度などが分かれば尚よいです。
今のところ、全ての条件を満たしているのは、私に知る限りでは日本販売のプラナロム精油です。
成分の分析を読解するのはある程度、知識が必要になります。
読解方法なども今後、少しづつ、ご紹介していきたいと思います。
成分分析表が読解できるようになると、アロマテラピーがさらに楽しくなります。
皆様が、安全なアロマテラピーを実践し、豊かな生活を過ごせることを心から願っております。
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