オレガノ精油は、非常にパワフルな作用を持つことで知られています。
そのスパイシーで刺激的な香りは、私たちを健やかに保つための頼もしい味方となるでしょう。
特に体調管理に気をつけたいこれからの季節に、ぜひ注目していただきたい精油です。
この記事では、オレガノ精油の持つ優れた効能と、安全かつ効果的に活用するための正しい使い方、そして注意点について詳しく解説します。
横浜アロマスクール風ら花がお届けする、精油の深い魅力に迫るシリーズ。
今回はオレガノ精油に焦点を当ててご紹介します。
精油プロフィール
学名:Origanum compactum
科名:シソ科
属名:ハナハッカ属(Origanum)
抽出部位:花と茎葉
抽出法:水蒸気蒸留法
植物としての特徴
オレガノは地中海沿岸を原産とする多年草で、乾燥させた葉は「ピザスパイス」として知られるなど、料理用ハーブとしてもよく親しまれています。
日本では「ハナハッカ」とも呼ばれることがありますが、精油として使用されるオレガノは特にOriganum compactum という種で、非常に強い薬理作用を持つのが特徴です。
別名「ワイルドマジョラム(Wild Marjoram)」とも呼ばれ、同じシソ科である「スイートマジョラム」と混同されがちですが、精油の成分構成や作用や香りはまったく異なります。
花と茎葉から精油は抽出され、スパイシーで刺激的な香りが特徴です。
成分にフェノール類を多く含み、抗感染力に優れる一方で、皮膚刺激が強く、扱いには注意が必要な精油です。
特にアロマ初心者は慎重に扱う必要のある精油です。
香りの特徴
スパイシーで薬草のような刺激的な香り。
やや重たさと苦みを含んだ香りで、ブレンドする際にはアクセント的に少量使うとバランスが取りやすくなります。
抗菌・抗ウイルスなどの目的で用いる際は、目的に応じて適切な精油とブレンドして使用するのがおすすめです。
芳香成分類と主な作用(多い順)
1.フェノール類(チモール・カルバクロール)
作用:抗菌・抗ウイルス・抗真菌
非常に強い殺菌力を持ちますが、皮膚刺激性があるため使用には注意が必要です。
2.モノテルペン炭化水素類
作用:空気清浄・鬱滞除去
揮発性が高く、感染予防のブレンドに相乗的な役割を果たします。
感染症ケア
オレガノは“免疫アップや“感染予防”に優れた精油です。
特に風邪・インフルエンザ・ウイルス性疾患の予防としてよく使用されます。
皮膚刺激が非常に強いため、必ず希釈して使用することが前提となります。
ナード協会のアロマアドバイザー講座では皮膚塗布の場合「10%以下に希釈しての使用」を推奨していますが、
アロマ初心者は1%以下の濃度から始めるのが安全です。
または、しっかりとアロマ講座で使い方を習ってから取り入れるのが安心してお使いいただけます。
風ら花講師からのコメント
インフルエンザやコロナ禍など、感染症が流行していた時期に、オレガノとティートゥリーをブレンドし、植物油で希釈したオイルを足裏に塗るセルフケアをしていて、とても力を発揮しました。
おかげで感染もせず無事に過ごせました。
疲れて免疫が下がっている時や人混みに出る芸出の前後、接客の際など、「今、守っておきたい」と感じたときに使うことで、心身ともに安心感を得ることができます。
香りも作用も力強いオレガノ。
ここぞという時に頼れる精油です。
風ら花おすすめ処方|感染予防ブレンド
▶ 足裏塗布ブレンド(感染対策)
ブレンド内容:
オレガノ 1滴
ティートゥリー 2滴
ホホバ油(または他の植物油) 5ml
作り方:
①ビーカーに精油を必要滴数入れます
②ホホバ油を加えてよく混ぜます
③5ml遮光瓶に移して保管します
使用方法:
外出前後のケアに足裏へ塗布
疲れているとき、体調不安時のセルフケアとしても
【注意点】
精油は必ず高品質で無農薬のものを使用してください
防腐剤が含まれていないため、1ヶ月以内を目安に使い切ってください
肌に異常を感じた場合はすぐに使用を中止してください
アロマテラピーは自己責任のもと、安全にご使用ください
「感染から身を守りたい」という意識が高まっている今、オレガノは暮らしに一本あるととても心強い精油です。
正しい使い方で、安全にその力を活かしていきましょう。
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