ホーリーバジルとスイートバジルの違いがわかる精油用ハーブの写真

スイートバジルとの違い、香りや効能は?精油を選ぶときに大切なこと

精油って、同じ名前がついていても、その元となる植物の品種が違えば香りも作用もまったく別ものになることがよくあります。

たとえば「バジル」や「ジャスミン」「ラベンダー」も、その代表格。

ホーリーバジルとスイートバジルでは、成分が違えば、香りも使い方もまったく異なりますし、「ラベンダー」と聞いて多くの方が思い浮かべる“リラックス”の作用は、実は一部の品種だけだったりします。

よく聞く名前の植物でも「どんな種類で」「どんな成分、作用があって」「どんな香りなのか」まで知っておくことで、精油はもっと安心して、もっと楽しく、効果的に使えるようになります。

今回は、そんな“知っておくとぐっと深まる”植物の世界から、「ホーリーバジル」と「スイートバジル」の違いを、香り・成分・使い方を交えながら、わかりやすくご紹介しますね。

ホーリーバジルとの出会いと、お客様のリアクション

数年前、プラナロムの「ホーリーバジル」精油をサロンに初めて仕入れたときのこと。
毎月、施術を受けに来てくださる常連のお客様に、トリートメント前のカウンセリングでご紹介してみると

「いいかおり~~~~!!!」と、笑顔で即決。
その笑顔から、お客様のウキウキ感が伝わってきました。

同じタイミングでトリートメントオイルに選ばれる方が多く、中にはこの香りをよっぽど欲していたのか、まるでウサギさんのひくひくお鼻のように、香りを吸い込む吸引力が目を見張るほどの凄さだった方も。

そんな姿を見るたびに、「香りって、本当に身体が求めているものに反応するんだなあ」と感じます。

ホーリーバジルの香りと成分

ホーリーバジル

ホーリーバジル(Ocimum sanctum)は、インド原産のバジルの一種で、「トゥルシー(tulsi)」という名前でも知られています。

香りは、凛とした爽やかさの中に、ほんのり優しい甘さ。
クローブ精油に少し似たスパイシーさを感じさせながらも、もっとやわらかく、包み込むような香りです。

主成分は「オイゲノール(フェノール類)」で、

  • 麻酔作用

  • 鎮痛作用

  • 抗ウイルス作用

  • 免疫を高める作用

などが期待できます。
体調を崩しやすい季節の変わり目などにも、サポートしてくれる精油です。

スイートバジルの香りと成分

スイートバジル

一方、ナード・アロマテラピー協会の資格取得講座のアロマアドバイザーコースで学ぶ「バジル」は、スイートバジル(Ocimum basilicum)。

精油として流通している「バジル」といえば、基本的にはこちらが多いです。

香りはホーリーバジルよりもやや温かみがあり、どこかオリエンタルな印象。
集中したいときや、リズムを整えたいときにぴったりです。

主成分は「チャビコールメチルエーテル(フェノールエチルエーテル類)」で、

  • 消化促進

  • 痙攣を鎮める作用

  • 筋肉のこわばりをゆるめる作用

などが知られています。

食べすぎてしまったときや、胃腸が弱っているときにも頼れる精油です。

2つのバジル、香りも作用もぜんぜん違う

種類主成分主な作用香りの印象
ホーリーバジルオイゲノール鎮痛、抗菌、免疫アップ凛とした爽やかさ+ほんのり甘い香り
スイートバジルチャビコールメチルエーテル消化促進、痙攣緩和温かく、少しオリエンタルな香り

このように、同じ「バジル」という名前でも、品種が違えば香りも作用もまったく異なるのです。

ホーリーバジルのスピリチュアルな側面

「ホーリー」とは「聖なる」という意味。
ホーリーバジルにはどこか神聖な気配を感じる方も多いようです。

原産国インドでは「トゥルシー(tulsi)」と呼ばれ、

・「死神を寄せ付けない植物」として家の玄関に植えられる

・ラクシュミ(愛と富の女神)の化身と考えられ、毎日の儀式で使われる

・「サンスクリット語」では「比類なきもの」つまり、他と比べものにならないくらい凄いという意味

名前の由来からして、パワーがすごく肉体、オーラに付着した不要なものを取り払い、神聖なエネルギーに変えてくれそうです。

そして、身につけていると、愛や豊かさ、幸せが舞い込んできそうですよ。

私の感覚だと、香りを嗅いでエネルギーをじつくりと感じると、ハートチャクラより上の方に響いてきます。
直感なども研ぎ澄まされそうな感覚です。

最後に〜名前だけで選ばない、という選び方〜

この記事を通じてお伝えしたかったのは「バジルだからリフレッシュ」「ラベンダーだからリラックスできる」といった単純なものではなく、“どの品種”の植物の精油なのかを知ることが、精油を正しく、安心して使う第一歩だということです。

精油の世界は、知れば知るほど面白く、そして自分やまわりの人に役立つ学びでもあります。

ほんと、植物の世界ってセンスオブワンダーです。

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