アロマと出会ってから、26年
アロマと出会ってから、朝起きてから寝るまで、
もちろんお仕事でも使っていますが、
プライベートでも、何らかの形でいつも精油が私の生活の中にあります。
気がつけば、もう26年。
前職だったインテリアの仕事よりも、ずっと長くなりました。
「早めの対処」が当たり前だった子ども時代
私の母は薬剤師でした。
子どもの頃、風邪をひくとすぐに抗生物質や薬で「早めの対処」をしてくれる家庭でした。
喉が弱かった私は、うがい薬も欠かさず。
それが“良いこと”だと思って、何の疑問もなく続けていたけれど――
でも、症状自体は治っても、なんだか生命力が低下したような感覚で、
全体がかえって、元気がなくなる感覚。
「治っているはずなのに、力が戻らない」ような、違和感があったんです。
常在菌のことを教えてくれたお医者さんの言葉
しだいに、喉が過敏になって、ちょっとした刺激で物凄くかゆくなって、
人前で咳き込むのがホントにしんどくて、病院を受診しました。
そしたら、先生からこんなふうに言われたんです。
「うがい薬を使いすぎて、喉の常在菌まで殺してしまっているのかもしれませんね。
うがい薬はやめて、お茶でうがいをしてみてください」
それを聞いたとき、はじめて「薬での予防」が
かえって自分の身体のバランスを崩していたのかもしれない…と思いました。
だから、症状は一時的におさまるけれど、
全体的な体力や元気さ、生命力のようなものが
前よりも落ちているような、そんな違和感がするのかな?と。
ケモタイプ精油との出会い
そんなときに出会ったのが、成分分析がなされている「ケモタイプ精油」でした。
初めてケモタイプ精油を使ったとき、
あきらかに身体の反応が違いました。
「しんどくならない」
むしろ、身体全体の細胞が活性化しているような感覚。
心地が良いし、何と言っても身体が喜んでいる、生命力が上がる感覚がありました。
しかも、困っていた不調が改善したのです。
喉の痒みの度合いが軽減し、出る頻度も減っていったんです。
びっくりしました。
学び始めた理由は、「なぜ?」を知りたかったから
そして思ったんです。
どうして、こんなことが起こるの?
何の成分が、どんなふうに作用しているの?
その理由が知りたくて、もっと活用できるようになりたくて、
私はメディカルアロマを本格的に学び始めました。
成分重視の時代から、香りの力に目覚めた時期へ
最初の頃は、メディカル的に精油の成分を見て、
まるでお薬のように「この症状にはこの精油」という使い方をしていました。
お客様への提案も成分からの提案でした。
でも、使い続けるうちに、
香りそのものが“目に見えない何か”に働きかけているような感覚が
だんだんと開いてきたんです。
(これって、普通の方とは逆の流れかもしれませんね。
普通の方は恐らくアロマだから香りから入る方が大半かと…)
ローズが教えてくれた、身体と心の不思議なつながり
たとえば、更年期の頃。
それまで特別好きだったわけでもないローズの香りが、
ある日突然、どうしても嗅ぎたくなりました。
クンクンと、何度も何度も深く香りを吸い込んでいたら――
一度止まっていた生理が、再び来たんです。
その出来事をきっかけに、
香りの作用や、植物の力が「身体の奥」や「心の深い層」にも
何かしら届いているのだと、強く感じるようになりました。
香りが「本能」に届けてくれるもの
その人が今、必要としている香りをとても良い香りと感じるんだなということにも気が付きました。
嗅覚は本能の脳にダイレクトにつながっているので、
本能が必要な香りを教えてくれるんだなというのを理論ではなく、体感として気が付きました。
精油の多面性を伝えたい
このように精油は、本当にいろんな顔を持っています。
成分で選ぶこともできるし、香りで感じ取ることもできる。
お薬のようにデータで共有できる一面もあれば、
その方だけが感じる感覚的なものもある。
そんなふうに、1本の精油がいろんな表情を見せてくれるからこそ、
私は26年経った今でも、全然飽きることがないのです。
最後に:アロマを学ぶ前のあなたへ
そんなことを講座で私はお伝えしたいと思っています。
単なる道具としてのツールではなく、
かと言ってふんわり癒されるだけのものでもない。
植物を大好きになって、精油のいろんな顔を、
そしてそれぞれの長所を引き出してあげられる方に、
私が今まで学んできたことを伝授したいと思っています。
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▶「精油を暮らしに取り入れてみたい」と思った方へ──
実際に始めるために必要な道具を、こちらの記事でご紹介しています。
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